概要
製品に仕入先や出荷情報を自動で紐づけ、トレーサビリティを確保します。
QRコードスキャンやボタンタップの簡単操作で、入力ミス削減・業務省力化を実現します。
主な機能
原卵入力 | 工場 :搬入された原卵が流れている製造ラインに仕入先などの情報を指定 |
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見込製造 | 事務所 :受注前に見込製造指示書を作成 工場 :製造後に指示書のQRコードをスキャン→原卵情報を自動で紐づけ |
確定製造 | 事務所 :取引先からの発注を基に確認指示書を作成 工場 :確定指示書と製造完了の見込指示書のQRコードをスキャンし個数を割り当て 確定指示書の半片を出荷表としてコンテナに貼付 |
ピッキング | 製品置場:納品書(本システム外)と出荷表を基に製品をピッキングしトラックに積載 |
導入の背景(お客様が抱えていた課題)
製造指示や製造完了の報告、在庫表の記入など、一連の作業をほとんど手書きで行っていました。そのため、記入ミスが起こることが多く、出荷時の調整や在庫の確認、原因の調査に時間がかかっていました。特に作業が多かった現場(工場)では記入ミスで残業することが多々ありました。また、取引先からクレームがあった場合にその原卵の仕入先をトレース(追跡)できる仕組みがなかったので対応に手間取っていました。
導入のポイント
システム操作はマウス選択やボタン、
QRコードスキャンで省力化
事務員がPCで行う製造指示は手間を省き、入力ミスを最小化するため、製造数の入力以外の操作をマウス選択のみで行えるようにしました。製造指示が完了するとQRコードが記載された指示書が自動生成され、工場の人はiPadで指示書のQRコードをスキャンするか、ボタンタップで製造を完了することができます。ミスが発生しやすい現場でキーボードなどの入力操作を無くすことで正確性を向上させ、効率的に製造することが可能になりました。
仕入先や出荷記録、
在庫などの情報をシステム内で一括管理
製品に仕入先や製造・出荷日時などの情報が紐づけされているため、食品製造業において重要なトレーサビリティを確保することができます。
クレームがあった場合には原卵の仕入先までトレースすることが容易になりました。
システム構成
ユーザー数 :8名
プラットフォーム:Claris FileMaker(サーバー:FileMaker Server/クライアント:FileMaker Pro, FileMaker Go)